2024.01.29

「うつ病」の “発病日” と “初診日” の捉え方

喉が詰まった感じがして、気持ちも晴れない、でも、表に出すわけにもいかない。そのまま、会社生活を送る。
そんな事は生きていれば、一度や二度くらいあると思います。
大抵の場合、時が解決して、また元気を取り戻します。
でも、その辛さがあまりに唐突だったり、自分を責めてしまうものだったりして、無限回路を彷徨っているようになれば、頭痛がしたり、不眠になったり、
肩凝りがひどくなったりするかもしれません。
そうして、それが日常化して、気持ちが晴れない日が一ヶ月も二ヶ月、半年も続けば、病院にいくでしょう。
最初に行く病院は内科でしょうか
いきなり、精神科に行くという方もいるかもしれませんが、自分に精神異常がおこっているとは思えなければ、おそらく最初に内科に行くことが多いでしょう。
その内科の診察の結果、精神科に転院を勧められ、自分が初めて「うつ病」であることを自覚する方も多いかもしれません。
この場合、発病は頭痛や不眠、肩凝りがひどくなった時。
初診は、内科になります。
「うつ病」だからと言って、精神科の初診が、障害年金申請時の初診になる訳ではないのです。
「初診日」の捉え方を間違えると、その後の申請が大きく変わります。
「どこが初診日なのか?」ご自分で判断がつかない時は、一度ご相談下さい。
「ご自身ではできない。」「制度の理解に迷う。」などと思ったら、専門家に依頼をする方が良いと思います。
それほどに難解な年金申請が、「障害年金」の申請です。
宝塚市や西宮市などの阪神間及び兵庫県をメインに、ご相談を随時受け付けています。
2024.01.26

障害年金申請の手順

年金事務所に障害年金の相談に行くと、症状や状態も聞かれるのですが、最初に聞かれるのは「初診日」です。
つまり、申請をしようとしている病気や怪我で最初に診察を受けた病院を聞かれます。
初診日の加入年金制度により、障害基礎年金申請か障害厚生年金申請 に分かれるため、必ず「初診日」は聞かれます。
そして、診断書とならび、重要視される申立書作成のために、“初診日からの病院歴”を聞かれていくことになると思います。
年金事務所で病院歴を思い出すのは、大変な作業です。
病院歴は、ご自身またはご家族の記憶の中にしまわれていることですから、思い出してもらうしか方法がありません。ですから、冷静になれる場所で、ゆっくり回想した方が、思い出しやすいと思います。
相談に行く前に病院歴をまとめておくと、相談がスムースにいきますし、面談時間も短くなります
より良く、効率的な申請にするためにも「病院歴をまとめ」ておくことを 下準備としてお勧めします。
「ひとりでは申請が困難」という方は、専門家である社労士に依頼をした方が安気だと思います。
「ご自身ではできない。」「制度の理解に迷う。」などと思ったら、専門家に依頼をする方が良いと思います。
それほどに難解な年金申請が、「障害年金」の申請です。
宝塚市や西宮市などの阪神間及び兵庫県をメインに、ご相談を随時受け付けています。
2024.01.22

申請書類の写しを残しましょう。

障害年金の審査は診断書や申立書によって審査されます。
提出した書類は手元に残りません。
病院によっては診断書を封筒に入れ封印している場合があります。
遠慮して開封せずにそのまま提出する方がいらっしゃいます。
審査があるので、認定されない場合もあります。
その時には、「不服申し立て」の申請をするかもしれません。
その時に、必要になるのが、「申請をした診断書」です。
当然に、申請を済ませたあとですから、原本の診断書は手元に無いはずです。
しかし、「申請をした診断書」がないと、不服申し立てができません。
不服申し立ては、「申請をした診断書」を再度、審査してもらう申請です。
ただ、不服を言っても、認定はされません。
不服な理由とその根拠を「申請した診断書」をもって論じなければなりません。
しかも、審査の結果の通知が届いた60日以内に、不服申し立ての申請を済ませなければなりません。
手元に「申請をした診断書」がなければ、病院や年金事務所から取り寄せなければなりません。
それだけでも時間のロスです。
その時間のロスがなければ、直ぐに「申請をした診断書」を確認し、『どのようにしたら、認定される可能性を高められるか?』を思案できる時間が増えます。
ロスではなく、プラスに変えるためにも、申請前には申請書類(特に診断書)の写しは残すようにすることをお勧めします。
大事な申請です。最善を尽くして、申請をさせて頂いております。
解らないならば、一度、私に聞いて下さい。判断をさせて頂きます。
宝塚市や西宮市などの阪神間及び兵庫県をメインに、ご相談を随時受け付けています。
2024.01.19

医師に症状を正しく伝える

発達障害・双極性障害で最初ご自身で申請をし、不支給になりました。
そこで、当事務所に審査請求(不服申し立て)の相談にいらっしゃいました。
 診断書を見ると「おおむね日常生活は可能」と医師から評価を受けており、審査請求をしても不支給を覆す材料が見つかりませんでした。
 依頼者には「この内容では、2級にはならないと思います。それでも審査請求をしたいですか」と尋ねました。依頼者は、審査請求をしたいと返答をされたので、審査請求をしました。結果は、「2級にならず」でした。
 そこで、今度は「実際の日常生活の状態」を医師に伝え直し、裁定請求をやり直すことにしました。
 医師は病気のことは理解していても、日常生活のことは把握していなことが多いです。医師を前にすると、伝えたいことを忘れてしまう。思考が止まる。などで、上手く伝えきれないものです。
医師には依頼者の「実際の日常生活」の状態を書いた手紙を付けて診断書の作成をお願いしました。
 医師に「実際の日常生活」が上手く伝わり、診断書の内容が「実際の状態」を表す内容になっていました。
  申請後、依頼者より電話で「障害基礎年金2級の年金証書が届いた」と嬉しそうな声で報告を頂きました。
 諦めないで、伝え直しをした結果です。
本当によかったです。
「頼んで良かった」と思われる申請を目指して尽力させて頂いております。
大事な申請です。最善を尽くして、申請をさせて頂いております。
宝塚市や西宮市などの阪神間及び兵庫県をメインに、ご相談を随時受け付けています。
2024.01.15

障害年金申請の落とし穴

「障害年金」のことを、最近、新聞などでよく見るようになりました。
障害年金の認知度は高まり、申請数も増え、受給できる方には、生活の一助になっています。
記事によっては、「障害があれば、障害年金が受給できる?」と錯覚してしまうような記事もあるような気がします。
しかし、障害年金は、福祉的な制度ではなく、年金制度ですから、障害があれば受給できるわけではありません。
障害の症状・状態が、国の認めた基準に合致しないと、受給できないのです。
障害基礎年金の場合は、日常生活が、ほぼ問題なく一人で可能な方は受給できないことが多いのです。
障害厚生年金の場合は、就労が、他の社員などと同等に出来ていれば、一番低い等級(3級)も受給できないことが多いのです。
診断書等の病院関係の書類を書いてもらうのもお金がかかります。
慎重に申請をするか、考えられてから申請をすることをお勧めします。
「必要な方々に、障害年金の受給をしてもらいたい。」
それには、きちんとした見方で、きちんとした申請が不可欠です。
私は、そのお手伝いなら、いつでも喜んで尽力させて頂きます。
「もう無理。できない。」と感じたら、一度専門家を頼ってみて下さい。
宝塚市や西宮市などの阪神間及び兵庫県をメインに、ご相談を随時受け付けています。
2024.01.12

初診日の診断名と申請した傷病名が違う

傷病名は関節リウマチで申請しました。
初診日当時は「特発性血小板減少性紫斑病」という血小板が減少する病気で、
その後、「全身性エリテマトーデス」を患い、現在の「関節リウマチ」も発症した経緯でした。
初診日当時のご病気と現在のご病気は、異なる病名でした。
ですから、「初診日」の「特発性血小板減少性紫斑病」と「関節リウマチ」の間に相当因果関係があることを証明することに細心の注意を払い「病歴・就労状況等申立書」を書きました。
初診日の病名と申請する病名に相当因果がないと、申請する病気の「初診日」とは認められず、不支給になることがあるので、初診日当時の病名と申請をする病名が異なる場合は、注意が必要になります。
また、日常生活は、「関節リウマチ」のせいで、関節炎と両手の指の関節が変形をしておられ、多くの支障をきたしておられました。
ですから、その「支障」を「診断書」に照らし合わせつつ、丁寧に「申立書」に書き表すことによって、審査官に伝わり易くすることを心がけました。
診断書は、医学的な知識も必要ですし、それを申立書の中で表現するには、コツが必要です。
ここが社労士の出番になります。
宝塚市や西宮市などの阪神間及び兵庫県をメインに、ご相談を随時受け付けています。
2024.01.08

申立書の整合性

申立書を作成するためには、診断書の内容を把握することが大事です。
「診断書 裏面の日常生活能力を示すレ点や丸の位置が大事」と兎角言われることが多いですが、それだけではありません。
むしろ、レ点や丸の位置が、症状が重いことを示しているなら、その根拠が診断書の内容に書いてないといけません。
診断書の内容から症状の重さがハッキリと読み取れないならば、申立書で分かり易くしておかないと審査で整合性がとれずに疑問が生じる原因となります。
障害年金の申請は、診断書だけが全てではありません。
申立書の内容も審査対象である以上、診断書の足を引っ張るような申請書類であってはなりません。
申立書は、診断書の後押しをする申請書類であり、認定の確率を少しでも高めることができる申請書類である必要があります。
統合失調症の依頼者の申立書、認定の確率を高め、ご期待にそえる書類に仕上げなくてはなりません。
障害年金の難しさは、一見簡単に出来るように見えて、実は、「診断書の内容を精査できる知識と経験があるか。」というところにあります。
宝塚市や西宮市などの阪神間及び兵庫県をメインに、ご相談を随時受け付けています。
2023.09.29

障害年金の申請の難しさ

障害年金の申請については、ネットなどで調べれば、情報がでてきます。
実に便利な世の中です。
でも、そこに書いてある内容は、あなたに「ピシャリ」と当て嵌まるでしょうか。
制度のことは、概要は解っても、その制度の運用の理解は正しいでしょうか。
障害年金の申請を行うということは、制度を正しく理解し、あなたの病気に関することを申し立てることになります。
あなたと同じ病気の人のことが書いてあっても、これから申請をするあなたのことが書いてあるわけではありません。
ネットなどに書いてあることは、全て情報であり、あなたのことを書いてあるわけではないのです。
だから、申請中に解らなくなり、行き詰ったり、悩んだり、不安になったりすることが出てくることが多いかもしれない。
あなたの障害年金の申請は、あなたのことを記すこと。
あなただけの申請になります。
あなただけのことを記すから、制度に合致するのか調べても解らないこともでてきます。
それが、障害年金の申請で悩むところになることが多いと思います。
悩んだり、不安になったりしながらの申請をするなら、一度ご相談して下さい。
「頼んで良かった」と思われる申請を目指して尽力させて頂いております。
迷った時に相談できる相手は、誰にでも必要です。
いつでも相談してください。
宝塚市や西宮市などの阪神間及び兵庫県をメインに、ご相談を随時受け付けています。
2023.09.22

「就労」をしているけど障害年金の受給は可能か

「就労をしているけど、障害年金の受給はできないと、特に統合失調症や躁鬱病(双極性障害)やうつ病、発達障害の精神疾患の方々からご相談を受けることがあります。
障害年金の受給を考える際、「就労をしているか就労をしていないか」は、ひとつの要因になります。
そして、就労をしていない方が障害年金の受給の可能性は高くなる傾向にあります。
しかし、就労をしているから、必ずしも障害年金が受給されないとは言い切れません。
その就労が「障害者枠での雇用なのか?就労支援を受けているのか。仕事の内容は。同僚等との意思疎通は。就労後の状態は。」などによって、障害年金の受給(認定)が見込めるか。見込めないか。の判断が分かれてきます。
統合失調症や双極性障害、発達障害の方々は、二十歳前の初診日の方が多く、「症状が悪く家族等から日常生活に多くの援助を受けているが、生活のために止む無く作業所などで就労をしている。」そんな方々が多いようです。
作業所などで就労をしているから障害年金の受給はされないとは言い切れません。
就労状況と日常生活状況を総合的にみて審査は行なわれていきます。
今一度、ご自身の日常生活と就労状況を見直してみても良いかもしれません。悩んだり、不安があったら、一度ご相談して下さい。
「頼んで良かった」と思われる申請を目指して尽力させて頂いております。
迷った時に相談できる相手は、誰にでも必要です。
いつでも相談してください。
宝塚市や西宮市などの阪神間及び兵庫県をメインに、ご相談を随時受け付けています。
2023.09.18

医師の前での対応

「診察に行き、医師にあったら、ついつい元気なふりをしていませんか。
本当に、元気になったなら、どうぞ医師に元気になったことの喜びを伝えて下さい。
医師もきっとお喜びになりますからね。
しかし、もし、空元気なら、それは止めた方が良いです。
治療がうまく進まないかもしれません。
医師の誤解のもとに進められる治療ですから。
そして、いずれ、障害年金や身体障害者手帳、精神障害者福祉手帳などの取得しようとしたときに、診断書に記載される内容が、見事に元気なまま記載されてしまいます。
診察の時に、元気をふりまく必要はありません。
いつもの貴方のままで、医師にお会いし、診察を受け、症状を伝えて下さい。
正しい現状を伝え、それが反映した診断書を作成していただくことが大事です。
障害年金の難しさは、一見簡単に出来るように見えて、実は、「診断書の内容を精査できる知識と経験があるか。」というところにあります。
本来の等級の認定をするには、必要となる知識・経験がいります。
宝塚市や西宮市などの阪神間及び兵庫県をメインに、ご相談を随時受け付けています。